部下のモチベーションを上げるキーワードを大紹介!

上司と部下

嫌われる上司になってはいけない理由

男性にとって職場の人間関係は非常に重要な問題です。
人間関係の問題は「なんとなくウマが合わない」という感情的な部分だけではなく、「仕事のやり方や方針が異なる」「独善的で報告・相談がしにくい」「役職相応の責任感がない」といったことも含まれてきます。

古い世代の会社員にとっては、上司は先生と同じく絶対的に逆らえない存在となっており、仕事も「教えられるのではなく見て覚えろ」という厳しい環境ができていました。

現在会社の中核として活躍をしている高い役職の人員の多くはそうした昔ながらの日本的企業風習の中で育った最後の世代であり、とかく若い世代からは嫌われがちな存在となっています。

旧態然の価値観の上司が口にしがちなワードとして「二度同じことを聞くな」「自分で考えて行動しろ」「社会人としての常識・自覚が足りない」といったようなことが挙げられます。

こうしたセリフが出てくるということはおそらく自分が若い時期に同じようなことを言われてきたからだと思いますが、それは現代においては全く通用しない価値観です。

終身雇用が当然であった時代には、上司も部下も会社に守られる存在であったため杜撰なマネジメントをしていてもそれが致命的なミスになるということはありませんでした。

しかし現在は業務成績が悪くなればいつでもリストラをされ、反対によりよい条件があれば簡単に転職をするという時代です。

「上司は部下に嫌われても厳しく育てるべき」という価値観は、いたずらに部下のモチベーションを下げ成長を阻害するどころか会社全体に悪影響を与えてしまいます。

「嫌われる上司」の反対語は「好かれる上司」ではない

このように書くと、「部下のご機嫌を取るような上司にならないといけないのか」といった反論をされることがあるのですがそれは誤りです。

「嫌われる上司」の対局にあるのは「好かれる上司」ではないからです。
おそらく部下に気を使うことを嫌う上司は、人に好かれるためには頭を下げて媚びなければいけないという誤った固定観念があるのでしょう。

しかし部下のモチベーションを上手に上げることができる上司というのは、部下の顔色を伺うのではなく適切なマネジメントをする人です。

「上司として責任の所在を明らかにする」「細かい部分まで仕事のやり方に干渉しない」「ミスや失敗を含めた報告も冷静に受け入れる」といったことが好かれる上司の特徴になります。

業務が完了したときには「ありがとう」「よくやった」といった賞賛を素直に口に出すというだけでも部下からの信頼感を高めることができます。

「部下は褒めるとつけあがる」という考えは人間としての狭量を示すものになるため早めに捨ててしまいましょう。