世知辛い世の中だからこそ笑い飛ばせるセンスがほしい
インターネットが普及したことで、有名人や芸能人のちょっとした発言がネットユーザーの間で一気に広がるということがよく起こるようになりました。
いわゆる「炎上」で、発言者に特別な意図がない何気ない一言に対して「配慮が足りない」「とても傷ついた」「人をバカにしている」といった揚げ足をとった解釈がよくされています。
確かに炎上をした案件の中には本当に糾弾されても仕方がないような無神経なものもありますが、ここ近年ではかなりネット上での発言に気をつけている有名人も多くかつてほど言いたい放題しているわけではありません。
むしろ些細なことで「傷ついた」と大騒ぎをする人の多くは、ブラックジョークやエスプリの利いた例え話の意味を理解することができずその言葉どおりに受け取って大騒ぎをしていたりします。
これも不景気により他人に対しての許容力が低下してきているということなのかもしれませんが、辛い状況だからこそそれを笑い飛ばせるようなジョークのセンスがほしいところです。
気の利いたジョークは場を柔らかくし、トゲトゲしくなりがちな感情を和らげてくれる効果があります。
普段の会話のセンスを磨くためにも、ユーモアに溢れた本に普段から触れ言葉のストックを増やしていきたいですね。
ハイセンスなジョークにあふれる書籍たち
普段あまり本を読まないという人にもおすすめできるのが、短いジョークをたくさん集めたジョーク集の書籍です。
人気のある本として「大人のジョーク(文春新書)」があります。
こちらはダジャレではなくユーモアで笑える大人のためのジョーク集として編集をされている本です。
ややアクが強いので好き嫌いは分かれますが、ビターなジョークが好きな人ならお気に入りのものがいくつか見つかるはずです。
次に2016年にネットで大評判になった書籍として「会議でスマートに見せる100の方法(早川書房)」もおすすめします。
これは一見普通のビジネス書のように見えて、実際は社内でくだらない会議を重ねるサラリーマンの生態を斜めから見て笑ったジョーク本です。
抜粋をすると「『いい質問だ』と言って質問に答えない」「仕事について聞かれたら『革新的』『テクノロジー』『エキサイティング』などを父場馬手答える」「『それについては明日連絡して』と言う」など会社でありがちな風景を示す項目が並んでいます。
こうしたテクニックは「重要な人間のように見せる」ためのものと著者も先に認めており、積極的に使っていくことで「こいつは考えているな」という印象を周囲に与えることができるとしています。
ただし著者のサラ・クーパー氏は書かれていることをしたことで会社を無期限休養することになったそうなので、実践は自己責任でお願いします。