飲食店にも地方ブーム?「アンテナ・レストラン」

飲食店

地方名産を発信するアンテナショップが開く飲食店がある

東京都内にいながら地方の名産品を購入できる「アンテナショップ」は今や全国全ての地域からの出店されていると言ってもよいくらいです。

2016年の調査によると東京都内にあるアンテナショップは全55店で過去最高を記録しており、今後も出店が続いていくことが予想されています(一般財団法人地域活性センターより)。

このうち年間売上が1億円を超えているお店は29店にのぼり、こちらも平成21年の調査開始時から過去最高となっています。

最大の売上を記録したのは年間売上7億円以上を計上したショップはこの年初めて仲間入りをした「広島ブランドショップTAU」を加えた合計3店となっており、さらに今後も増えていくことが予想されます。

今最も勢いのあると言って良い「広島ブランドショップTAU」は東京都中央区銀座の一等地にあり、JR有楽町駅から徒歩圏内となっています。

ちなみに「TAU(たう)」とは広島弁で「届く」という意味で、海や山、離島、河川といった自然に恵まれた広島の魅力を東京に届けるということをコンセプトにしています。

「TAU」はビル内全体がアンテナショップという贅沢な作りをしており、建物内には「MERI Principessa(メリプリンチペッサ)」と「遠音近音(をちこち)」という二つの異なるお店が営業しています。

「メリプリンチペッサ」はワンコイン500円から食べられる本格ナポリピッツァを目玉に、広島から直送の魚介類や野菜をメインにしたイタリアンが並びます。

もう一つの「遠音近音」は瀬戸内ダイニングというコンセプトで営業されており、個性的な創作和食が魅力的なお店です。

ビル内2Fには「広島酒工房 翠」もあり、そちらで購入をしたお酒をお店に持ち込んで飲むことも可能です(別途お持ち込み料がかかります)。

広島にゆかりがある人はもちろんのこと、広島に行ったことがない人にとっても十分魅力を堪能できるアンテナショップのモデル的なお店と言えます。

10億円超えの大台に乗った「北海道どさんこプラザ」

「TAU」の他にも大変人気の高いアンテナショップは都内に複数あります。
まず年間売上10億円という大台を突破した大人気ショップとして「北海道どさんこプラザ有楽町店」があります。

他にも上位にランクインしているお店として「いわて銀河プラザ」「銀座わしたショップ(沖縄)」「宮城ふるさとプラザ」「表参道・新潟ネスパス」「かごしま遊楽館」などが年間売上トップクラス店として挙げられます。

一方で飲食店を併設することで人気を高めているお店もあります。
代表的なのが香川県・愛媛県が合同で出品している「かおりひめ」で、瀬戸内地域の特産品や「讃岐うどん」「伊予の鯛めし」といった郷土料理を堪能できます。