毎朝の気持ちいいスタートを切って「決断疲れ」を避ける

決めることが多いビジネスマンのストレスの基になることも

ビジネス上のストレスというのは、知らず知らずのうちに溜まっていくものです。
特に大きなトラブルが発生しているわけではないのに、なぜか精神的な疲れが出るようになってきて、何かを考えたり決めたりするのがイヤになることさえあります。
それは、もしかすると「決断疲れ」が原因かもしれません。

ビジネスマンに限らず、すべての人は毎日何らかの決定をしながら生きています。
朝起きたら、何を朝食にしようか、今日着ていく服は何にするか、どのルートで会社まで行こうかなどを考えて決めないといけないのです。
もちろん、こうしたことは必要な作業ですし、自然と意識せずに行っているケースがほとんどです。

しかし、この小さな決断が少しずつ精神的な疲れをもたらしていくことがあります。
普通は時間の経過や、他のポジティブなことによって発散するものですが、仕事でも同じように決断ばかりが必要になると、そのストレスが緩和されることなく溜まってしまうのです。

決断をルーティン化することによって負荷をなくす

決断疲れは知らず知らずのうちに溜まってしまい、仕事のパフォーマンスを下げるばかりか、生活の質を下げてしまうというマイナスの影響があります。
そこで、普段から少しでも決断の負荷を少なくすることが重要です。

最も良い方法は、できるだけ決断をしなくても済むようにすることでしょう。
具体的には、毎日の生活やビジネスの習慣をルーティン化するということです。
月水金はベーコンと卵とトーストの朝食にして、火木はご飯とみそ汁、玉子焼き、魚の朝食にするというふうに、事前に決まった習慣を作ってそれに従っていきます。

また、仕事でもできるだけ細かなことは決まった手順で進められるようにしておく、マニュアルを作り、それを見ながら進めるだけでいいようにする、という方法を採ることができます。
こうした習慣化こそが決断疲れを軽減するものとなり、より重要な決断をしなければならない時に、最大の集中力で脳を働かせることができるようになるのです。

ちょっと時間を取って習慣化できるものを挙げていく

習慣化をするためには、ちょっと時間を取って、毎日の生活や仕事の仕方を見直すことが大事です。
そして、ルーティンにできそうなものをまずリストに全部挙げていきます。
その後、それぞれの項目について、どんな習慣にできるのかを考えていきましょう。

最初のうちは習慣化をするための苦労がありますし、慣れないルーティンを続けるのは手間です。
しかし、1か月もするとこの習慣化が心地よくなり、より一日の仕事や生活が楽になっていくのが実感できるようになりますので、まずは続けてみてください。