一流企業も取り入れる「マインドフルネス」で脳の疲労回復

マイナスの心理状態をいやすためにも必要な作業

ビジネスで効率の良い働き方をするためには、精神的にも充実した状態にいることはとても大事です。
ところが、現代はストレス社会と言われているように、家庭でも仕事場でも、果ては通勤途中でもストレスを抱えるような状況がしょっちゅう生じます。
こうしたストレスを上手に緩和しない限り、パフォーマンスの高い仕事というのはなかなかできません。

そこで、マインドフルネスという概念が、特に欧米発信で強く言われるようになってきています。
つまり、心の状態をポジティブにして、心が満たされた状態で仕事に取り組むことによって、より良い仕事をするという概念です。

ストレスの多い心の状態を正確に把握して、そのネガティブな心理をいやして穏やかな気持ちで仕事に取り組むように助けてくれるものとなります。
そして、仕事自体からやりがいを感じられるようにし、周りの人との関係を良いものにして、仕事を心から楽しんで行えるように働きかけるものともなるのです。
単に仕事を能率よく行うというだけでなく、人生を豊かにするために役立つものですので、このマインドフルネスという概念を大事にする人が多くなっています。

静かな環境で呼吸を整えて穏やかさを得る

心の状態と呼吸というのは、とても強い関係があります。
深くてゆっくりとした呼吸をしている人は、精神的に安定していてストレスを緩和できる状態にあるのです。
そのため、マインドフルネスでは、静かな環境で呼吸を整えるということを大事にしています。

具体的には、静かに呼吸ができる場所で姿勢を正し、腹式呼吸をします。
その際には、自分の中でゆっくりとリズムをカウントするか、ヒーリングミュージックなどを聴きながら、4拍で息を吸い、今度は同じく4拍を数えながら吐いていきましょう。
その呼吸の仕方に慣れてきたら、今度は4拍で息を吸い、倍の8拍で息を吐くというリズムにしていきます。

この呼吸法を身に着けることができたら、職場だけでなく、ちょっと休憩のために座った時や歩いている時、通勤、退勤時などに行うことができます。
リラックスできる呼吸法を実践することで、心穏やかになることができて、より落ち着いた精神で仕事も生活も送れるようになるでしょう。

健康にも役立つマインドフルネス

こうした呼吸法は、ビジネスだけでなく、健康にもプラスとなるものです。
呼吸を整えることは、自律神経を穏やかにすることにも役立ちますので、リラックスした体の状態を保つ時間が長くなります。
それによって脳の疲れと体の疲れが早く回復することになり、免疫力もアップします。

ストレスを緩和させることは、生活のすべての面においてとても大きな影響を与えますので、ぜひとも実践したいものです。