新生活を描く映画

映画館

新生活の不安は映画で解消しよう!

進学や就職でこれまで住んでいた場所を離れ、新しい環境で生活をするようになったという人もいるでしょう。

新生活の始まりはこれまでとは全く違った経験の連続となることから、わくわくする反面で強い不安も同時に感じるものです。

最初は張り切って勉強や仕事に取り組んできた人も、5~6月の少し慣れてきた時期になってふと寂しさを感じるようになったりします。

故郷や昔の友達を思い出して泣きそうになったり、これからの新生活をうまくやっていけるのかと漠然とした不安感に包まれたりと新生活に伴う悩みは尽きません。

そこでおすすめをしたいのが、新生活をする人たちを元気づけてくれるポジティブな映画です。
新生活を描いた映画は邦画・洋画ともにかなり数多く、新しく物事を始める時の難しさやそれを乗り越える楽しさというものを教えてくれます。

年代を問わずこうした新しい生活を迎える瞬間のみずみずしさは大きな感動を産むものなので、たまには一人で過ごす休日にゆっくり映画鑑賞をしてみてもらいたいです。

新生活をテーマにした映画というのは「魔女の宅急便」のように大ヒットをしたものも少しはあるものの、基本的に佳作が多いです。

小粒でも心の奥底をじっくり揺さぶってくれるようなヒューマンドラマの名作が多いので、ぜひ好きなお茶などを用意しつつリラックスしながら見てください。

新しい生活を描いた邦画の名作たち

邦画での名作を挙げると、岩井俊二監督の「四月物語」や、タナダユキ監督の「百万円と苦虫女」があります。

「四月物語」は松たか子主演の女子大生の日常を丁寧に描いた作品です。
主人公の卯月は故郷である北海道旭川市を離れ、東京で一人暮らしを始めます。

地方から大学進学のために都心部に出てきた人にとってはとても共感できる部分が多く、新人だったときの松たか子を見られることから懐かしい気持ちになれます。

岩井俊二監督作品ということもあって画面は輪郭をはっきりとさせない淡いタッチで描かれているのも特徴です。
物語が進行することで卯月の秘密が明らかになっていくというのも見ていて楽しい点です。

もう一つの「百万円と苦虫女」は蒼井優主演の隠れた名作で、百万円貯まるごとに引っ越しをして生活を変えていくという不思議なヒロインを演じています。

映画ではオムニバス形式でいくつかのお話として独立しており、それぞれの土地で出会う人と織りなすドラマが感動を呼びます。

短大を卒業したものの思うように就職ができず、実家に居づらくなってしまったことから「誰も迷惑かけずに生きていく」というライフスタイルをするというのが主人公です。

自分自身について土地を移動しながら向き合い、それぞれの場所で人の優しさに触れていく様子は見ていて共感しつつも応援をしたくなります。