通販サイトで流通しているED治療薬は安全か

薬(イメージ)

物流・流通のIT化により、急速かつ大幅な技術発展で私たちの生活はとても便利に変わりました。どこにいても簡単に物が手に入ります。インターネットに接続しているスマホやPCなどの端末から、いろいろなものを注文することができ、それを配達してくれるインフラが整ってきたからです。以前は決して許可されなかった薬類においてもネットで購入することができるようになりました。しかし、医師の処方が必要な薬や副作用のリスクがあるかもしれない薬類を本当にネットの通販サイトで購入しても良いものなのでしょうか。ここでは、ED治療薬の通販の実態について見ていきましょう。

通販サイトで偽ED治療薬が増えている実態

近年、医薬品個人輸入代行業者などを通じて販売されているものの中にバイアグラ、レビトラ、シアリスの偽物が見つかっています。偽物の中には本物に似せようとして異なる成分が混入していることがあり、予測できない健康被害が懸念されます。ED治療薬を通販で購入する場合、必ず医師に処方を受けたもののみを使用してください。国内でED治療薬を製造・販売している4社(ファイザー、バイエル、日本新薬、日本イーライリリー)がネット通販から入手した、ED治療薬を鑑定したところ、40%ほどが偽物だったようです。事態を重く見た各社は、警察の行う医薬品販売業者摘発に積極的に協力しています。しかし、日本国内において、2015年に関税で差し止められた偽造医薬品は1030件と増えており、10年前の100倍にまで増えています。しかもその多くがED治療薬と報告されており、ネット通販によるED治療薬の入手については、経済被害と健康被害の可能性があることから、継続的に各社が注意喚起を行っています。

2016年の調査結果

2009年ED治療薬を販売する製薬会社4社は、「偽造ED治療薬の合同調査」を行いました。しかしながら、いまだに多くの偽造品が流通して、経済被害と健康被害が続いていることから、偽造医薬品がどの程度拡散しているか実態を調査するため2016年にさらなる調査を行いました。調査方法は前回と同様に医薬品輸入代行業者から、バイアグラ・レビトラ・シアリスを購入しました。調査の結果日本国内においても2009年と同様偽造ED治療薬が大量に出回っていますが、中でもタイにおけるEDの偽造に日本人が加担するケースが少なくありません。調査の結果国内外を合わせた発注分の合計で60%が偽造品と鑑定されました。

通販サイトで売買されている偽造品の特徴

偽造品には、効果のない偽物を購入したという経済的被害のみならず、健康被害のリスクも含まれています。2016年の鑑定結果では、国内で承認されていない用量のバイアグラやレビトラなどが多数確認されました。また、含有量が表示されている量と実際の成分が一致しない非正規品の流通が多いこともわかっています。

こういった偽造ED治療薬を服用し、効果がなかったり、副作用に悩まされないようにするには、ED治療薬をネット通販で購入しないようにしましょう。
新型コロナウィルスの影響で専門のクリニックに通院できないという方には、オンライン処方や薬の郵送をしくれるクリニックなどもあります。

そういったサービスを利用しながら、正規のED薬で治療するようにしましょう。